中国に弱腰のトランプ
ASEANに対して威圧的な交渉を行ったトランプ政権は中国に対しては全く弱腰である。中国に対する相互関税は34%から125%に引き上げられ合成麻薬関連の20%を加えると145%だった。しかし5月12日に115%引き下げ30%となった。さらに11月に合成麻薬フェンタニル関連の追加関税が10%に引き下げられ対中追加関税は20%となった。これはベトナムに対する相互関税20%と同じである。ベトナムなどASEANは対米関税撤廃や米国産品の大量購入など厳しい条件が課されたが中国にはそうした条件はない。
レアアースの輸出規制で脅かされ、腰が引けてしまったトランプは文字通りTACO(トランプはいつもびびる)である。中国に対する弱腰とASEANに対する弱いものいじめという対照的な外交は、理念・哲学や戦略がなく、短期的損得と相手の力を判断してのディールによる外交が原因だ。ASEANなど途上国の米国に対する信頼は失墜したといえる。
