トランプが最大の地政学的懸念(ASEAN)
ASEANではトランプ政権が最大の地政学的懸念となっている。これはシンガポールの著名シンクタンクのASEAN有識者意識調査2026年版の調査結果だ。最近は認知症とも狂人とも評されるトランプの戦略も計画もなく国際ルールを無視した外交や通商政策に翻弄されるASEANの国民として当然の評価だろう。25年の調査では南シナ海における中国の攻撃的な活動が最大の懸念だった。
同調査では毎年主要国の信頼度を調査している。2026年調査では米国の信頼度が低下し中国の信頼度が上昇した。米国の信頼度は47.2%から2026年は44.0%に下がり、中国の信頼度は36.6%から39.8%に上昇した。米国の方が依然として信頼度が高いが、不信頼度は米国が35.5%、中国が35.2%で僅かであるが米国の方が高い。この調査は米国のイラン攻撃の前に実施されており、イラン攻撃の前に調査が行われていたら米国の不信頼度はさらに高くなったと考えられる。
米国への信頼度が低下した結果、米中対立で選択を迫られたときどちらを選択するかについては、中国が52.0%、米国が48.0%となり、2025から逆転し中国が多くなった。
米国第一で国際ルールを無視するトランプ政権は友好国を含めアジア諸国の米国の信頼を失わせ中国を利するとの懸念があったが、1年目にしてこの懸念が現実化している。今年は信頼度が不信頼度を上回っているが、今のような政権運営が続けば米国への信頼度はさらに低下しよう。

イラン攻撃の前(→後)に調査が行われていたら米国の不信頼度はさらに高くなったと考えられる。
たぶん、こうだろう。