中国の消費志向の変化
当協会研究員の高橋孝治が、『日中建築住宅業協議会メールマガジン』(323号)に寄稿しました。以下、日中建築住宅業協議会メールマガジン編集部の許可を得た上で、当該寄稿を転載いたします。
『人民日報』2025年10月20日付2面に「最大の変化は消費観念の変容
(最大変化是消費概念的改変)」という記事が掲載されました。これに
よれば、ここ数年の中国の消費の内実は変化しており、その最大の変化
は支出額ではなく消費志向にあるとしています。すなわち、旅行・公演・
美食・スポーツなど体験型消費に資金を投じる傾向が強まり、家電購入
ではスマート機能が付いた家電の購入が重要視されています。
消費の変化で最も顕著なのは、電気自動車への態度であるとしていま
す。これまでは、自動車については、走行距離、安全性、資産価値が重
視されていたものの、現在は、電気自動車であることそのものが重要な
消費動機となっているのだそうです。
中国と言えば、これまでは大量の自動車などで空気汚染なども問題と
なっていました。しかし、中国の自動車嗜好も大きく変わっているよう
です。中国は方向性が簡単に変わることがあるので、自動車の話題だけ
ではなく、中国を見るときには常に情報をアップデートすることが重要
と言えます。
