【追悼】
故 古川 貞二郎 元内閣官房副長官

「令和の時代に期待すること ―皇位継承問題など―」

 9月5日、村山内閣から小泉内閣まで8年7か月の歴代最長期間で内閣官房副長官を務めた古川貞二郎先生がお亡くなりました。当協会(S'APA)ではご本人を偲び、古川先生による公開シンポジウム「令和の時代に期待すること」(2019年6月29日実施、共催:S'APA、アジア民族造形学会)をブリーフィングします。

 内閣官房副長官在任中、古川先生は「判断をするということは、その物差しがあればできる」とし、次の2つのことを意識していました。ひとつは「まっ平らな大地にまっすぐ立って判断すること、我欲を捨てること」、もうひとつは官邸が総合判断、総合調整をする場であることから「調整というのは足して2で割るのではなく、対立の中から新しい価値を創造すること」と話されていました。

 講演の最後、古川先生はリーダーとして心がけてきたことについて、ひとつは洞察力、短期的視点と中長期的視点の複眼をもつこと、2つ目は常に物事に疑問をもつこと、3つ目は自分以外のために尽くすこと、4つ目は常に挑戦する心を失わないことと説いていました。

 講演録をあらためて読むと、古川先生のリーダー哲学は今の内閣にも通じる重要な指針を示してくれています。(会員ページの議事録をご参照。全8ページ)

古川貞二郎(ふるかわ ていじろう)
1934年佐賀県生まれ。九州大学法学部卒。60年、厚生省(当時)入省。事務次官、官房副長官(村山内閣から小泉内閣まで8年7か月の在任)を歴任。恩賜財団母子愛育会元会長、元内閣官房副長官、伊勢神宮参与・伊勢神宮崇敬会総代。87歳。
主な著書:『私の履歴書』、『鎮魂-ハルの生涯』、『霞ヶ関半生記-5人の総理を支えて』

  • 葬儀につきましては個人の遺志により家族葬で執り行います(お別れ会は9月17日13時~15時 増上寺光摂殿にて献花の予定)。