1997年10月、香港の株式相場が史上最大の下げ幅となったことを受けて、11月10日に推敲したもの。元々は香港支店の現地法人向けリポートのつもりだったが、毎日新聞の週刊エコノミストの目にとまり別途寄稿することに結びついた。
当時、ハンセン指数が16,000ポイントをつけ、最高値からの急落で世界が震撼した。この背景にはHKドルの通貨防衛も絡んでいて、今でも読み返すと面白い。ちなみに2024年11月28日のハンセン指数は19,336ポイント、中国の不動産バブルが弾けて、2021年に最高値29,000ポイントをつけてからの長期低迷である。