2023年の中国の外国投資は330億ドルで前年比81.7%の減少となった。これは1993年以来30年ぶりの低水準であり、マスコミで広く報じられた。また、地政学的なリスクの増大などにより中国から外国企業の脱出が続いているとの見方もマスコミではみられる。米中対立の影響を受ける在中国の米国企業はどの考えているのであろうか。中国にある米国企業の集まりである中国米国商会の2024年ビジネス環境報告によると、米国企業の77%が移転を検討していないと回答している。移転を検討中は12%、移転プロセスを開始は11%だった。大多数の米国企業は中国でビジネスを続けると回答している。移転プロセスを開始という11%が多いのか、少ないのかは検討すべきであろう。消費者向けビジネスを行っている企業は82%が移転を検討していないと回答している。移転を検討する理由でもっと多いのは地政学的緊張の高まりである。移転を検討あるいは移転プロセスを開始している企業は少数だが、米中対立は確実に米国企業の中国ビジネスに影響を与えているといえよう。
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Tesla、Microsoft、Appleは中国ビジネスを持続するでしょう。その一方で、Google、Meta、Amazon、NVIDIAは進出していません。アメリカを牽引する「マグニフィセント・セブン」の中で色分けがされているのは、何故?