2010年に日本を抜いてアジアで最大、世界で2位の経済大国となった中国はアジアでどうみられているのだろうか。東南アジアではシンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)が毎年、各国の有識者にアンケート調査を行っている。この調査結果は国際的に引用され高く評価されている。同調査2022年版(実施は21年11月から12月)によると、「世界の平和、安全、繁栄とガバナンスのために正しいことする国として中国を信頼するか」という質問に対して、信頼するという回答は26.8%、信頼しないという回答は58.1%であり、信頼しないが倍以上多かった。信頼しない理由は、中国は経済力と軍事力を他国の主権と利益を侵害するために使うが49.6%で最も多かった。中国を信頼するという回答が最も多かったのはカンボジアで74%、最も少なかったのはミャンマー1.7%、続いてフィリピンで8%だった。同調査で東南アジアで最も経済的影響力がある国はどこかという質問では、中国が76.7%で圧倒的な一位となっている。現在の中国は経済力に見合った信頼と尊敬を勝ち得ていない。ちなみに信頼度が最も高い国は日本で54.2%であるが、経済的影響力では日本は2.6%に過ぎない。
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ラオスはどういうわけか、信頼するが25%、信頼しないが40.9%です。中国のソフトパワー戦略がうまく行ってないのでしょうか。
中国を信頼する回答が多かった国で、カンボジアは納得です。でも、その上をラオスが行くのではないのかな?