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27​SAPAシンポジウム
​藤川大樹 記者(SAPA会員)
「東南アジアにおける特殊詐欺の実態」

 2月13日15時から連合会館にて、今年度最後の公開イベントとして第27回SAPAシンポジウムを実施しました。テーマは東南アジアで蔓延する特殊詐欺の実態をとりあげ、当協会設立からの会員である藤川大樹記者によるレクチャーを行いました。

 2025年の特殊詐欺被害額は過去最高の3241億円に達し、その根源となっている詐欺拠点は東南アジアのカンボジアやミャンマーの国境地帯で展開しています。その背景にはミャンマーの内戦長期化と国軍の中国依存が詐欺活動の温床となっているからとされます。
 詐欺グループは中国マフィアが仕切っており、SNSを通じて偽求人や投資詐欺、ロマンス詐欺など多様な手口を用いており、日本人も巻き込まれている詐欺被害者は暴力や身代金要求に苦しんでいます。また、中国マフィアは日本の暴力団とも連携し、国際的な犯罪組織に拡大しています。
 中国やアメリカは取り締まり強化や制裁を進めていますが、詐欺組織は巧妙に拠点を移動し存続しているのが実情です。藤川氏は「貧困や失業が詐欺組織への人材供給を促している」とし、根本的な解決には国際連携と経済支援が必要であるとしています。なお、同氏が著した「特殊詐欺無法地帯—ミャンマーに潜む犯罪集団に迫る」文春新書の印税は劣悪な生活環境で暮らすミャンマー避難民の支援に充てることになっています。

 SAPAシンポジウムで実施した講演録は会員ページに掲載しています(初回ログイン設定が必要)。

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