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中国での契約の違約責任の免責事由

最終更新: 2019年8月16日

 契約を締結して、その契約内容を履行できない場合は、様々な責任を負うことになります。しかし、契約を履行できなくても免責される場合があります。

 当協会研究員の高橋孝治が、「ぽけっとページウィークリー」に、「中国での契約の違約責任の免責事由」という記事を寄稿しました。ご参考ください。

http://www.pocketpageweekly.com/business/88430/


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以下、編集部の許可を得ての転載です。



一度、契約を締結しても、実際には契約を守ることができない場合もあります。その場合、さまざまな責任を負うことになりますが、免除される場合もあります。今回は中国で契約違反した時の責任が免除される場合について見ていきましょう。

日本の場合  日本で契約を守ることができなかった場合、それは「債務不履行」と呼ばれます。自らの責任で債務不履行になったわけではないと証明することや、相手方にミスがないなどの理由があれば、その責任は免除されます。

中国の場合  「違約責任」というものが発生します。この違約責任が免責されるための要件が中国の契約法(原文は「合同法」)にいくつか書かれています。その要件とは、以下の通りです。


(1)不可抗力の場合  契約法第117条には「不可抗力により契約が履行できなくなった場合には、不可抗力の度合いに応じて責任を部分的もしくは全面的に免除する。ただし、法律に他の定めのある場合を除く。当事者の履行が遅れたために、不可抗力が発生した場合には責任は免除されない」と規定されています。そして、続く第118条では「当事者の一方が不可抗力により契約を履行できなくなった場合、直ちに相手方に通知を出し、相手方の損害を可能な限り軽減させ、合理的な期限内にその証明も行わなければならない」とあります。この2つの条文を根拠にして、中国では不可抗力により、契約を守ることができなくなった場合、①相手方に通知を出し、②合理的な期限内に不可抗力により契約が守れなかった旨の証明をして、免責されるとされています。

 ただし、契約を守るべき日が来ても契約を守らなかつたために、不可抗力の状態となってしまった場合には免責されません。期日通りに契約を守っていれば、不可抗力の状態にはならなかったはずであり、さすがにこのような場合には免責されません。

なお、「不可抗力」とは、地震、台風、洪水、落雷、戦争、ストライキ、新しい法律が制定された場合などと考えられています。

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